2011/02/25【滋賀県守山市】堀井動物園の全焼について思うこと

今まで、このブログは旅の記録用ブログだったけど、僕の地元・滋賀県守山市で衝撃的な事件が起こったので、そのことについての意見を綴ろうと思う。


滋賀で移動動物園の倉庫全焼 希少種含む300匹焼死
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2011022502000198.html?ref=rank


実家(滋賀県守山市)から徒歩5分のところにあった堀井動物園が火事で焼けてしまい、逃げられなかった動物約300匹が焼け死んでしまったらしい。


堀井動物園は、動物園とは言っても外観はただのぼろい家といった感じ。園長が貰い手の無い動物などを大量に引き取り飼育していた。


また、堀井園長のおもしろい人柄や、民家の真ん中に大量の動物を飼っているその物珍しさから、有名なテレビ番組の取材が来ることも多々あった。


堀井動物園は移動動物園というイベントを開催しており、バスに動物を載せて僕が通っていた幼稚園でも開催してくれたことがあった。


ある意味、地域との結びつきが強かった動物園だったとは思う。


ただし、飼育環境はかなり劣悪だった。


せいぜい100坪ほどしかない土地に、カバ・トラ・キリン・ラクダなどの大きな動物を詰め込み、僕が守山に住んでたころも年に一度くらいは動物の脱走事件が起こっていた。


また衛生環境が悪いので、動物園の周囲には常に異臭がただよっていた。風向きによっては僕の家でも洗濯物が干せないという日もあった。


正直なところ、今回の火事も、
「ついに起こったか。。。」
という印象を持った地元の人も多いようだ。


動物園が地域に貢献していた面も大きいため、動物の脱走事故や異臭くらいなら、笑って周りの人も見逃していたかもしれない。ただ、今回は違う。たくさんの動物の命が亡くなったことに加え、一歩間違えば近隣の住民にも被害が及ぶ可能性があった(というか現に、消火活動などで生じた被害はあるとおもう)。


「ここにいる動物たちは、私が飼わなければ、死んでしまう運命だった」
と堀井園長は、動物を大量に飼うことの理由を力説していたけど、それなら、小動物のみを扱う動物園にすればよいし、動物園の規模に合わない大きな動物を大量に飼育する必要は無い。飼うこと自体が動物虐待と言われてしまう可能性もあるのだから。


堀井園長の、可愛そうな動物を守りたい、という夢は理解できるし、立派なことであるとは思う。


が、


より現実的な飼育方法をとるべき(飼育スペースに応じた動物数の調整)だし、地域の理解が得られなければ運営できない動物園である以上、衛生面・安全面での徹底的な管理を行う義務があると思う。地域の理解が得られなければ、せっかく救われた動物たちもまた手放さなくてはならなくなるのだから。。。


今回の事件は本当に悲しいことだが、堀井園長が動物園を続けることには、今のままでは賛成できない。